METライブビューイング♪椿姫

鑑賞したのは、福岡市にある 中洲大洋劇場と言う、昔ながらの映画館。
劇場と言うだけあって、レトロ感あふれるインテリアがステキです。
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ヴェルディ作曲:歌劇《椿姫》を劇場鑑賞したのはミラノスカラ座東京公演と、とある国のカンパニー(忘却)の引越し公演@小倉の2回だけですが、映像鑑賞は多々あるので、音楽やストーリーに新鮮さは感じません。
今回の楽しみはナタリー・デセイ、 ウラディミール・ホロストフスキーを聞くことでした。

☆ナタリー・デセイ・・・フランス出身のソプラノ歌手
彼女の歌をオペラで聞くのは初めて。  この日は風邪を引いていたらしく、絶不調。
高音こそ伸びてはいたが(エステラーノの最後はやや音程が下がっていた)、中音域はガラガラ声で、聞けたもんじゃない。
実際にMETで聞いた人はハラハラしてただろうなあ。
カーテンコールではニコリともせず、「ごめんなさい」とでも言いたげな表情がなんとも痛々しかった。
常に代役の準備はされているのだから、交代してもよかったんじゃないか、と思いましたが、大人の事情があるのでしょうね。

★ウラディミール・ホロフストフスキー・・・ロシア出身のバリトン歌手
’09年、サンフランシスコで初めて劇場鑑賞した時は、正統的ベルカントと言うには、クセの強い歌い方に少々不満が残りましたが、昨年MET名古屋公演では、歌もさることながら演技力もある歌手なんだなあ、と感心しました。

今回は”椿姫”の愛人・アルフレードの父親役。
ホロ様の父親??なんかピンと来ない。
娘の縁談のために、息子の愛人である高級娼婦ヴィオレッタ(椿姫)に冷淡な言葉と態度で、息子との別れを迫る歌は、目力もあり、中々の演技力だと思ったが、最後まで冷たいままで終わった。
ヴィオレッタが余命いくばくもないと知った後は、もっと慈愛に満ちた歌唱と演技が欲しかった。
パオロ・コーニもロベルト・フロンターリも、最後は優しい父親の顔をしていたわよ。

ottoは、ホロ様を高く評価しているが、私の中では、ファン・ポンスとトマス・ハンプソンがバリトンのツートップだな。
ちなみにテノールでは ドミンゴが唯一無二の存在、ってのは夫婦で一致しています。

☆ファビオ・ルイージ(指揮)
ウィーン国立歌劇場で聞いたときは、オペラハウスの雰囲気とオーケストラの音の美しさ(当たり前じゃ、ウィーフィルだもん)に完全に舞い上がってよく覚えていないけど、昨年名古屋のMETと今回を聞く限り、最後のオケの盛り上げ方があまりにもあっさりし過ぎて、感動が少ない。

オケピからグゥワァアアアアーーーって膨らませて盛り上げて、はかない愛の物語を終結させて欲しいよぉ。
なんかあまりにもあっけなくて「えっ?こんな終わり方だったっけ?」って終わり方なんだよね。
そこがちょっと不満。

やっぱり映画ではなく、オペラハウスで生で聞きた~~~いって強く思いました。
たとえ歌手の調子がイマイチでも、それも”生”ならではのこと。

次にオペラを劇場鑑賞できるのはいつになりますやら。。。
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by toriaezu-b-ru | 2012-05-29 23:09 | オペラ