カッチーニのアヴェ・マリア
が、本当は、旧ソ連の作曲家、ウラディミール・ヴァヴィロフ(1925~73)の歌曲だそうです。
アヴェとは、ラテン語で《おめでとう、栄光あれ》などの意味です。
さて、このとても美しい歌曲を女声3部合唱に編曲したものを、更に私が女声2部合唱曲に編曲し、今、コーラスの指導をしているのですが、ソプラノの皆さんが「高すぎて声が出ません。」と仰るので、またまた編曲(移調)しました。
久しぶりに楽譜を書いたら、符点の位置がどこだったか考えてしまったり、符尾を間違えたり、書き損じばかり。
でも、学生時代のことを思い出しながら懐かしく作業を進めました。
「先生、そんなぁ全部低くしなくっても・・・声が出ないところだけ低くして頂ければいいのに・・・」って、アータ、それは転調(曲の途中で調性が変わること)と言って、原曲とは違う歌になってしまいますがな。
全体の調性を変える移調をしなければ、原曲通りの音楽にはなりません。
ト短調→ホ短調に移調したので、アルトがかなり低くなり、ソプラノのスコーーーンとした響きもなくなってしまいましたが仕方ありません。
さ、明後日からこのアレンジでビシバシ教えようっと。